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セックスレス解消に効果大。夫婦にぴったりの3つのマッサージ

40〜50代に限ってみると“半数以上”とも言われる夫婦のセックスレス。一方で、セックスレス夫婦は必ずしも険悪な関係というわけではなく、全くスキンシップがないかと言うとそんなことはないようです。

以前公開された“40〜50代の性の実態”に関する記事によれば、40〜70代の夫婦にとって最も多いボディタッチは「肩もみ・指圧・マッサージ」。
そこで今回は、普段のマッサージの延長線で自然なスキンシップがはかれるマッサージメソッドをご紹介。ラブライフアドバイザーでありアロマセラピストでもあるオリビアさんが考案された「LOVEもみ」で、夫婦関係にポジティブな変化をもたらしてみませんか?

「日頃、施術をしながらもタッチケアの威力を感じている」とオリビアさん。「裸でうつ伏せの状態で身体を触らせて頂いていると、たとえ初対面でも短時間で心を開いて頂けるんです。皆さん、ポロポロとご自分の悩みを語っていかれますよ。特に日本では性の本音を語る場が少ないから、語ることで気持の整理ができ、すっきりしてパートナーと向き合う気になる場合も多いようですね。」


愛情を伝えるスキンシップは
「目を見る」ことが第一歩


−−− 今日は、まず“スキンシップの効能”についてお伺いしてもよろしいでしょうか。オリビアさんは、夫婦関係を深めるためのスキンシップには、何が大切だと思われますか?

オリビア:私が夫婦のスキンシップを考える上で参考にしているのが、動物学者のデズモンド・モリスが、男女が親しさを増していく過程について表した「親密さの12段階」という指標です。
それによると触れ合いの第一段階は、まず肉体に触れることではなく「視線を送ること」なんです。簡単なことのようですが、セックスレス夫婦は意外とこれができていません。たとえば朝、「いってきます」と出掛ける夫に向かって、スマホに目を落としながら返事をしていませんか?

まず大事なのは、相手をきちんと見ること。さらに性的な関係性を取り戻したいなら、相手を異性として意識することが肝心です。
私のところにセックスレスの相談にいらっしゃる方には「パートナーを思い浮かべながらマスターベーションしてみてください」とご提案することも。
それが難しいなら、お互いにおしゃれをして、あえて外で待ち合わせをしてデートしてみるのもおすすめです。非日常感を演出することで恋人時代の感覚を思い出す、そんなこともセックスレス解消に繋がるトレーニングなんですね。

−−− お互いさまですが、日常を目の当たりにしながら性的欲求を持ち続けるのは、難しいですよね。

オリビア:そうですね。ただ夫婦のセックスは、とろけるようなロマンチックさとか我を失うほどの快感とか、毎回、高みを目指し過ぎなくてもいいと思うんです。
単に人肌恋しさからくっつきたくなって、温もりでリラックスできるとか、この人がいてよかったと感じられるとか、そんな安心感からより深く絡まり合いたくなる欲情の仕方もありますし…。
昔を思い浮かべると「あんなに激しく求められたのに」「時間を掛けて愛撫してくれたのに」「自分ももっと興奮していたのに」と、つい現状と比べてしまいがちですが、それは今セックスすることのハードルを上げるだけ。
パートナーとの関係性も変化していることですし、成熟して落ち着いてきた今の自分にふさわしいパートナーシップやセックスのあり方を見直すことも必要なのではないでしょうか。
 

身体をほぐすと、心も緩む。
素直な気持ちも表しやすく


−−− 具体的なスキンシップ、たとえば多くの人が行っているマッサージや肩揉みは、セックスレスの予防や解消に繋がると思いますか?

オリビア:お互いに触ったり、触られたりすることにブランクを空けない方がいいという点では、相手の匂いや体温がわかる距離で触れ合うことは大切です。また、実はセックスのための脳の興奮って前段階として“リラックス”が不可欠。
夕食後などに肩を揉みながら「最近どう?」とねぎらいの言葉を掛け合って、仕事モードからリラックスモードに切り替える時間を持つことは、おすすめですね。

性的なニュアンスのない普通のマッサージが直接セックスに繋がる可能性は低いかもしれませんが、セックスレス解消のためには、夫婦間でセックスに求めるものを擦り合わせることも重要。
前ぶれもなく突然セックスの話を持ち出すのは難しいと思いますが、身体をほぐすと心も緩むもの。そういう状態の方が素直に気持ちを伝えやすいし、相手も耳を傾けやすくなるはず。優しい気持ちで話し合えるようになるのも、マッサージ効果のひとつでしょう。
 

愛と癒しを表現できるマッサージ
「LOVEもみ」を初体験


−−− ここからはいよいよ、オリビアさんが考案されたマッサージについてお伺いします。オリビアさんは「LOVEもみ」とおっしゃっていますが、その定義とは、どのようなことですか?

オリビア:「LOVEもみ」は、私のアロマセラピストとしてのリラクゼーションマッサージの技術に、ラブライフアドバイザーとしての性の知識を融合させたスキンシップ コミュニケーション。
10年前から開講している講座では5つの段階を設けていますが、「相手を尊重する触れ方の基本」に始まり、最終的には「男性を勃起させたり全身を性感帯にしたりする性的スキンシップ」までを教えています。
今日、ご紹介するのは第2段階で、着衣のままできるマッサージを3種類。身体の疲れも取りながら、さりげなく性的な気持ちを高めるポイントを押さえられるので、特に恥ずかしいことはないと思いますよ。

−−− 安心しました(笑)。よろしくお願いいたします。
 

1.骨盤ゆらし 

まずは背中の『ごあいさつ』。「今からいくよ〜」というイメージで、背骨の上と両脇腹を、手のひらを密着させて3回ずつ撫でます。『ごあいさつ』は、呼吸を相手と合わせることも重要。
『骨盤ゆらし』は骨盤にゆっくりと手を置き、自分から見て前後にゆらゆら揺すります。男性の場合、鼠蹊部と男性器のマッサージにも。最初は身体の揺れが小さいですが、身体が緩んでリラックスするほど全身が大きく揺れるように。

オリビア:まず、すべてのタッチに共通するルールとして、身体に手を置く・離す動作は、ゆっくりと丁寧に。特に離す際は、余韻を残すようなイメージを持ちましょう。
そしてマッサージは、身体への『ごあいさつ』から入ります。相手を思いながら手のひら全部で撫でることで、包み込むような安心感を。ここはふたりの気持ちを落ち着かせる大事なひと手間でもあるんですよ。

ひとつ目のマッサージは、おやすみ前などにベッドの上で試して欲しい『骨盤ゆらし』。うつ伏せになった相手の骨盤を揺らすので、特に男性は性器周りがほぐされ下半身のエナジーチャージに。下半身と上半身の継ぎ目を緩めるので、女性でも心地いい脱力感を感じられます。
 

 

2.お尻をほぐすマッサージ

まずは、自分のお尻と太ももが男性の太ももに密着するように跨ります。腰掛ける際は、ドスンとぶっきらぼうに乗らずに「重くない?」と優しく確認しながらゆっくり沈み込むのがポイント。
お尻にも『ごあいさつ』を。お尻の割れ目の上部に手のひらをゆっくりと置いて密着させ、自分側から見てハートマークを描きましょう。同じ動作を何度か繰り返しながら、腰骨や筋肉の位置をよく確認して。
『お尻ほぐし』は、まずお尻のほっぺたに手のひらを密着させて、ぐーっと押し込んでいきます。その状態のまま、手のひらをぐるんぐるんと前回し。筋肉の層に手のひらを押し込むようにして、ほぐしてあげて。

オリビア:ふたつ目は、カップルマッサージの醍醐味でもある密着ワザ『おしりほぐし』。まず男性の太ももに跨りますが、乗られる方は女性のお尻やももの弾力感、温もりが大きな癒しとなるので、遠慮なく体重を預けてみましょう。この手技は、お尻と腰の張りをほぐして疲れを取ると同時に腰の動きを軽くする効果もあります。

 

3.肩、胸と背中をほぐすマッサージ

  • 肩揉みの最初の『ごあいさつ』。手のひらを首のつけ根に置いて、二の腕までゆっくりと撫で下ろします。同じ動作を3回。
  • まずは『L字ほぐし』から。相手の首のつけ根から肩にかけてのLラインに、自分の手首と肘の間くらいまでをそっと滑り込ませ、そこにぐーっと体重を掛けます。さらに、そのまま手首をひねりながらほぐしてあげて。
  • 続けて『胸と背中のサンドウィッチほぐし』です。相手の脇に立ち、後ろの手は肩甲骨の内側、前の手は腕のつけ根あたりに添えて挟みます。前と後ろの手を交互にぐるぐると円状に動かして胸筋をほぐしましょう。少しずつ手のひらの場所を移動させ、胸全体をほぐしたら、今度は反対サイドに移りましょう。

オリビア:最後は、後ろから抱っこするようなイメージで相手との距離を縮められる肩揉みを2種類。まず『ごあいさつ』は、首のつけ根から二の腕までを手のひらで撫で下ろしましょう。そして肘下を使った肩揉み。手首をひねることで体重移動だけでほぐせるので、親指でほぐす方法より疲れにくいのがメリット。次はスマホで丸まりがちな胸を開く手技です。胸筋をほぐすと呼吸も深くなり、リラックス効果が高まります。どちらも自分の体温が相手に伝わるくらい、寄り添って行ってくださいね!

決して大袈裟になることなく、癒しと愛情をスキンシップで表現できる「LOVEもみ」は、いかがでしたでしょうか? 実際に体験した感想としては、まず手のひらで優しく撫でられることによる安心感が予想以上。
丁寧に扱われることでオリビアさんへの信頼感が一気に高まりました。
また、ひとつひとつの動作を見れば、特にいやらしさはありませんが、体温を感じたり密着したりすることで、自分からも身体を寄せてみたくなる感覚に。
夫婦のセックスレス解消には、まず“触れ合いたい”という欲求を持つことが大切。即解決とはならなくても、ふたりの心と身体の距離は確実に縮まるのではないでしょうか。ぜひお試し頂ければと思います!

OliviA(オリビア)

ラブライフアドバイザー/アロマセラピスト。大学の卒業論文で「女性のマスターベーション」をテーマに卒業論文を執筆。2007年より性に関する総合アドバイザーとして活動を始める。2009年には、ラブライフアドバイザーとアロマセラピストの経験からカップルマッサージ「LOVEもみ」を考案。現在は、テレビやラジオ出演、書籍出版、スクール運営などを通して、女性が主体的にセックスで幸せになるための情報発信を行う。近著に(マガジンハウス刊)他。


取材・文/村上治子
撮影・構成/片岡千晶(編集部)

 

 

 

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