皆様、お元気ですか。母の日の週末、如何お過ごしでしたでしょうか。
フランスでは日本より二週間遅れの、毎年5月の最終日曜日がFête des mèresと呼ばれる母の日にあたります。弊社アン・ディマンシュ・ア・パリでも、この日の為にシェフが趣向を凝らして特別なガトーを創ります。今年はどんなサプライズがあるのでしょう。後日レポート致しますね。お楽しみに!

日本の母の日なので、今日はうちのお母さんの事を少し。
中学生の頃だったか、『うちのママが言う事には。』という、岩舘真理子さんの漫画が大好きで、何度も何度も読み返していました。今でも実家の本棚にあるはず。登場人物が皆素敵で、こんな大人になりたいなぁと思っていました。うちのお母さんも、岩舘さんの作品に出てきそうな人。

冒頭の写真は、母が時々パリに送ってくれる手紙や新聞の切り抜き。独特の丸い文字が、便せん裏表、余白にも時々はみ出して、本当にお喋りをしているみたい。何でもインターネットやスマホで便利に済んでしまうこのご時世ですが、手書き文字って大好き!特に思いっきりコワモテのラティーノが、物凄く美しい筆跡だったりするだけで、惚れてまうやないか~!くらいのフェチです。あ、横道に逸れました。スミマセン。

今でも時々読み返す新聞の切り抜きは2012年のもの。川久保玲さんのインタビュー記事を、「これ、あなたみたいね!」と言って当時送ってくれたのを覚えています。そして先日、お誕生日のタイミングで送ってくれた手紙にはなかなか面白い事が書いてありました。

『太極拳は陰陽説を基にした考え方で始まった武術です。陰陽だから常に一方向に作用する事は無いのですね。左右、前後、上下、これをみんな体の動きに関して当てはめると、左に行きたかったら、やみくもに左を目指した場合、ちょっと後ろから押されたらつんのめって左に倒れます。左に行きたかったら、右にも意識を残しなさいという意味。前進する場合も、後ろに心を配りなさいという意味。私はこういう太極拳の考え方にとても共鳴しています。がんばり過ぎないことですヨ。』

もう30年以上も太極拳の先生をしている母が言う言葉にはなかなか説得力がある。≪陰と陽≫はフランス人も良く使う言葉で、私の中ではいつだかの記事でも書いた≪セ・ラ・ヴィC’est la vie≫に共通する部分がある。10年間の私のフランス生活を振り返ると、陰と陽、本当に色んなことがあったものだ。

『がんばり過ぎない事ですヨ。』ハイ、お母さん。でも私らしく今まで通り一生懸命に、ね。いつもありがとう。お母さんの言う事は、やっぱり素直に聞くに限る。