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『シンプルに生きる』 流行に負けないために必要なこと

イギリス人に言わせれば、「良識」でないものはすべて時間とエネルギーの無駄ということらしいです。しかし私たちの生き方や考え方、行いにおいて、この「良識」が垣間見られることが最近はどんどん少なくなっている気がします。

実はこの「良識」、単純に多くの人が想像するような、誰にでも生来備わっている特質や、なんの苦労もなく手に入る平凡な価値観ではありません。これは、何世紀もかけてゆっくりと、苦心して蓄積されてきた資産、それを失ってみて初めて気付く宝なのです。

 

たとえばあなたに「この香水を使ってください、このジーンズをはいてみてください、そうすればこのコマーシャルの女優のように、あなたは魅力的になりますよ!」と言って、あなたをその気にさせようとするなんてナンセンスというもの。

「良識」とは、流行や目新しいものの熱気に負けてしまわないこと。
「良識」とは、目移りせず、あるがままの自分に満足するということ。
 人工的な今の世の中の流れに巻き込まれないことでもあります。
「良識」は、質の高い生活を送るのに欠かせない「ものさし」なのです。
「良識」の反対語をあげるとすれば、「愚かさ」と言えるかもしれません。

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ドミニック・ローホー
著述家。フランス生まれ。ソルボンヌ大学で修士号を取得し、イギリス、アメリカ、日本の大学で教鞭を取る。モノにとらわれず心豊かに暮らす「シンプルライフ」を自ら実践。それを本にまとめた(講談社+α文庫)が欧米、アジアでベストセラーに。他に『』(ともに講談社)など著書多数。また禅や墨絵を通して日本の精神文化に理解が深いことでも知られる。

 

<新刊紹介>

ドミニック・ローホー 著 原 秋子 訳 1200円(税抜) 講談社

自ら実践する「シンプルな生き方」を発信し、フランスをはじめ欧米やアジア各国で、著書が累計250万部を超えるベストセラーに。本書には、「今いる場所で幸せになるヒント」「より良い運命の軌道に乗る秘訣」が綴られています。ものや情報があふれ、競争が競争を呼ぶ世界に私たちはいます。豊かではあるけれど、心は昔より「軽く」なったとは思えません。だからレトロに注目したのです――過去のよい記憶として残っているものは、イコール、シンプルな生き方のお手本になります。持ちものから、人間関係、ネットの情報、そして心の整理まで、生きる喜びをより感じられる上質な暮らしのために、ドミニック・ローホーがアドバイスします。


構成・文/柳田啓輔 (編集部)