もはや芸術作品の域に。

皆様お元気ですか?10月も後半に入りましたね。
何とも月日の経つのが早い事。日々が飛ぶように過ぎて行き、付いていくのに必死。でも充実しているかな。毎日が楽しくて仕方がない!ああ何と幸せ。

去年から今年の夏にかけて、長年のパートナーとの別離、それに伴う滞在許可証問題、新しい出会い・生活、引っ越し等の、良い意味でも悪い意味でも、いっぺんに盆と正月が一緒に来てしまったようなはちゃめちゃな一年を経て、強き牡羊座の私ももう立ち直れないかもしれない、フランス生活もあわやこれまでか、と思った事もありましたが、今ここで「幸せ!」と書けるようになった自分が素直に嬉しい。自分の人間力に驚くと共に、自分を幸せに出来るのは自分しかいないのだ、と改めて確信しています。そして幸せになる!という≪小さな決意≫の継続。プラス、フランス風にゆるく、ま~いっか、と時には諦めも、ね。

フランス語で≪C’est la vie ! セ・ラ・ヴィ≫というフレーズがありますが、日本では映画のタイトルや、レストランの名前になっていたりと、皆さんも耳にされた事があるかと思います。「ま~、人生色々あるよね、しょうがないさ。でも何とかなるでしょうよ。」
ポジティブな様なネガティブな様な、いかにもフランスらしいフィロゾフィーの詰まった言葉なのですが、私は人生の浮き沈みを経てこの言様をより理解し、やっと自分の言葉として使える様になりました。

さて、前置きが長くなりましたが、パティスリー業界では、早くもクリスマスのビュッシュ・ド・ノエルからエピファニーのお祝いガレット・デ・ロワ迄の新作プレス発表会が行われました。
冒頭の写真は弊社アン・ディマンシュ・ア・パリの今年のクリスマスシーズンのテーマ≪もみの木≫のクリスマスケーキ。

クリスマスにもみの木?!そのまんまやないかい!と(何故か関西弁で)突っ込みたくなる気持ちを抑えつつ、完成品に一目でノックアウトされてしまった私。小さなもみの木達が生きているかの様です。何かひそひそ話でもしている様な楽しげな雰囲気。

コンポジションは木の切り株の土台から、サクサクのビスケット生地・カカオ風味のストリューゼル、苔はスポンジケーキ、本当に苔の感触でフワフワしています。可愛らしいキノコは程良い甘味が口の中でとろけるメレンゲ。もみの木の本体はキャラメルとバニラ風味の軽いクリームにバターとアーモンドがたっぷりのジェノバ風パンがうっすらと隠されています。
仕上げに粉糖を降らせ、初雪のイメージに。今年のクリスマスに雪は降るのでしょうか。

見た目も麗しきクーロンヌ・ド・ノエル。

こちらはクーロンヌ・ド・ノエルという縁起物のお菓子。シナモンやカルダモンなどのスパイスが沢山入った焼き菓子で、柑橘系のドライフルーツとチョコレートでコーティングされています。保存食として日持ち致しますので、クリスマスから年末に何日もかけて頂く習慣があります。日本で言ったらおせち料理の様な存在でしょうか。

ローズプラリネのガレット・デ・ロワ。パイ生地のサクサク感が伝わってきますでしょ。

フランスでは1月6日のエピファニーというキリスト教のお祝いに、ガレット・デ・ロワという焼き菓子を頂く習慣があります。アーモンドクリームがほろほろのパイ生地で包まれ、特徴は中にフェーヴFèveと呼ばれる小さな人形が入っていること。フェーヴを引き当てた人には健康と幸運が訪れるという。素敵なおまけ付きガトー。

一足も二足も気の早いクリスマスのお話。
でも善は急げ!今はただ楽しい事ばかり考えていたいのです。