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Sサイズでもワイドパンツがはけるんです!

Sサイズのファッションのお悩みに、身長154cmのSサイズスタイリスト川上さやかさんが答える短期集中連載。前回に引き続き、3回目も、みなさんがお送りくださったSサイズのお悩みにどんどん答えていってもらいます! 今回は、とってもたくさんのお悩みが届いたワイドパンツについてです。


読者からのお悩み

Q .人気のワイドパンツ。はきたいけれど、Sサイズにはバランスが難しいだろうからと諦めています…

 

私が答えます!

ニット/ザラ パンツ/ヴィムガゼット バッグ/アーツアンドクラフツ 靴/クホ ピアス/ダイナソー デザイン バングル(右)/ミアンサイ バングル(左)/マルニ(すべて本人私物)


A .ワイドパンツは「タイプの絞り込み」と「着こなしバランス」を
工夫すればSサイズでも頼れるボトムです!


「今回みなさんがお送りくださったアンケートを拝見して、ワイドパンツに関するお悩みがこんなに多いのかととても驚きました。私自身は、パンツ派ということもあって、ワイドパンツはヘビロテしているボトムのひとつ。けれど、ここにくるまでに、ワイドパンツに関しての失敗もたくさんしてきたので、それがみなさんのお役に立てるとうれしいです。さて、私がワイドパンツをはくときに、とても大事にしているポイントが2つあります。それは『タイプの絞り込み』と『着こなしバランス』です。この点さえ気をつければ、Sサイズでも自在にワイドパンツを楽しめるようになると思います。私の失敗も交えながら紹介します」

 

『タイプの絞り込み』ポイントその1
素材は絶対にとろみのあるもの!


「ワイドパンツをいろいろ試した結果、小柄でもすっきりと着られるのは、落ち感のあるとろみ素材に限ります。ハリのある素材だと、ワイドなシルエットが目立ってしまって、体の大きさの割に、パンツの存在感が強くなってしまうんです。ワイドパンツに着られている感じとでも言うのでしょうか。素材にとろみがあると、サイズが合っていないことによる無駄なシワが出やすいので、体がきれいに見えるサイズ選びも大事になってきます。この点については前回の記事に詳しくお伝えしたので、合わせてチェックされてみてください」
 

とろみ素材とハリのある素材のワイドパンツを比較して検証!

とろみ素材のワイドパンツを着用
Tシャツ/ユニクロユー とろみ素材のワイドパンツ/ヴィム ガゼット 靴/ザラ 時計/カルティエ イヤリング/パール インターナショナル リング/ドゥ ジャガー(すべて本人私物)
ハリ素材のワイドパンツを着用

「ワイドパンツ以外はまったく同じコーディネートです。ハリのあるパンツをはいているほうが、下半身がどっしりして見えますよね。それに気づいてから、このハリ素材のパンツをはくのをやめました…。背が高くて、モードなおしゃれを楽しまれている方にはとても似合うおしゃれなパンツだと思うんですけどね…」
 

『タイプの絞り込み』ポイントその2
センタープレス入りならなお良し!

パンツ/ロク

「先に紹介したとろみ素材のピンクベージュのパンツも気に入っていますが、もっとスタイルアップを狙うなら、センタープレス入りがおすすめです。先ほどと同じコーディネートで、パンツだけをチェンジしたスタイルを着てみました。色も濃いからというのもありますが、このすっきり感は自分で改めて写真で見比べてみても驚くほど。センタープレスの縦長効果ってすごいですよね」

パンツ/ロク その他/上と同じ(すべて本人私物)


『着こなしバランス』ポイントその1
トップスはコンパクトなものを選ぶ

グレージュのカットソー/ドゥーズィエム クラス(本人私物)
黒のカットソー/フミカ ウチダ (本人私物)

「ワイドパンツにボリュームがあるので、トップスはコンパクトなものを選ぶのが鉄則です。短い上半身、長い下半身が強調され、Sサイズでもすらりと見せてくれます。これからの季節なら、バランスが取りやすいノースリーブのカットソーがイチ推しです。腕をいさぎよく見せることで、重みのあるワイドパンツがすっきり見えるんです」


『着こなしバランス』ポイントその2
コントラスト配色でメリハリを


「たとえば、いちばん最初に紹介した、濃い黒トップスと淡いピンクベージュボトムのコーディネートのように、トップスとボトムの色の差が大きい方が、全身がすっきり見えます。ボトムにボリュームがあるので、全身を淡い色でまとめてしまうと、ぼんやりとした印象になっていまいます」


『着こなしバランス』ポイントその3
ワイドパンツ×丸いトウの靴はNG

オープントウの靴
 
ブラウンのオープントウの靴/ペリーコ
ポインテッドトウの
フラットシューズ
ブルーグレーのポインテッドトウの靴/レペット
スポーティサンダル
黒の靴/クホ
ラウンドトウのフラットシューズ
シルバーのラウンドトウの靴/ポルセリ(すべて本人私物)

「ワイドパンツは足元の合わせもとても大事です。とろみ素材のワイドパンツをはく場合、私が絶対にやらない組み合わせは、ワイドパンツ×ラウンドトウのフラットシューズです。ワイドパンツを靴ですっきり見せたいのに、丸みがあってかわいらしいバレエシューズだと、抜け感がなく、ほっこりと平和な印象に見えてしまうんです。つま先部分の肌見せ効果で足元に簡単に抜け感が生まれる『オープントウ』の靴、足元がきりりと締まって見える『ポインテッドトウのフラットシューズ』、こなれ感と軽快さを加えてくれる『スポーティサンダル』はワイドパンツにぴったりな靴です。私はワイドパンツをはく場合でも、仕事柄動きやすさを重視したいので、フラットシューズが基本。それに、ヒールで身長を底上げしなきゃという気持ちはありません。ですが、もしヒールを合わせたいなら、重さのある太ヒールがおすすめ。ピンヒールのパンプスを合わせてしまうと、“お母さんの靴を借りてきた子供”のように見えかねません!」

 


『着こなしバランス』ポイントその4
仕上げはピアスで縦長効果をアップ

 

「ワイドパンツをはくときは、ピアスでもすっきり見える工夫をしています。縦長のピアスなら、Iラインが強調されるので便利ですよ。シンプルなスタッドピアスも◎。NGなのは、フープピアスです。とても小さな面積の耳元の話ですが、全身で見たときに、大きな変化をもたらしてくれるんですよ。ぜひ鏡の前でつけ比べてみてくださいね」

PROFILE 川上 さやかさん

大手金融会社のOLからスタイリストに転身した異色の経歴の持ち主。シンプル&ベーシックな中にも上品な女らしさが光る、リアルな通勤コーディネートが人気。身長154㎝。Instagram:


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撮影/目黒智子(人物)、武藤 誠(静物)
スタイリスト/川上さやか ヘア&メイク/桑野泰成
構成/高橋香奈子